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続・拝啓 辛夷杯様

  • ユニ責N
  • 2016年9月13日
  • 読了時間: 3分

厳しかった夏の日差しも、秋風とともに和らいできました。

ご無沙汰しております。61期G組、ユニ責兼、医者役のNです。

先日はご来場ありがとうございました。うちの里志のパソコンを真っ二つにするほどの迫真の演技、気に入ったとのことで何より。光栄なことでございます。

丁寧なお返事、大変嬉しゅうございます。ただ自分に対する感想が、一言「何で紘未を助けられなかったの?あなた医者でしょ?」というのはあんまりじゃないでしょうか??確かにあなた様らしい感想ではありますが・・・一応、「出来る限り」のことはしましたよ!?ご勘弁願います・・・

そして、やっぱり彼氏の賞味期限が約1年の貴女に39年の愛は重すぎたかもしれませんね・・・こっちを向いて微笑んではくれませんでしたが、何はともあれ貴女がD組さんと結ばれて良かった。心からお祝い申し上げます。

あの時D組さんにもみくちゃにされながら燦然と輝く貴女を見て、羨ましくもありましたが不思議と満ち足りた気分でもありました。

一体、自分は何に満足しているのでしょうか?キャストの生き生きとした演技。何とか作り終えた大道具。クラスメイトの涙。そしてお客さまの笑顔。色々と挙げることは出来ますが何より自分の糧になるものを授かったことかと考えています。

この9か月間、苦しい決断を迫られることの連続でした。その1つ1つ全てが「未来を守る」ことにつながったとは残念ながら言いきれません。

「未来を守る」。これほど理不尽で、哀しく、美しいものはないと思い知りました。

里志のように過去に戻りたくなる時もありますが今の私たちには不可能です。しかし、これからの未来を明るく紡ぐことは出来るはずです。

無論、貴女をこの手で掲げることが出来たのなら何にも代えがたい喜びを味わうことができたと思います。ただ、これほど鮮やかに胸に刻まれるものもなかったのだろうなぁとも感じています。

貴女がくれた「失恋の結晶」ともいうべき教訓は、きっと自分たちが今後、「未来を守る」ことに役立ってくれると信じています。一人一人の結晶の大きさも形も重みも違うと思いますが、かけがえのない物になるはずです。それぞれの結晶がこれからどんな風に成長していくのか、今から楽しみでもあります。

貴女ほど附高生を魅了し、奮起させ、一方で悩ませ、辟易させるお方はいないと思います。貴女は附高にとって特別な存在であり、これからもずっとそうであって欲しいと願っています。

長々と書いてしまいましたが、ここら辺で筆を置かせてもらいます。

次は39年後、附高100期生の最後の辛夷でお会い出来ればなと思っております。

最後になりましたが3Gのクラスメイト、ユニ責・演担の方々、61期のみんな、先生、保護者の皆さま、関わっていただいた全ての方に厚く御礼申し上げます。

そして、貴女、「辛夷杯」の明るい未来を切に願っています。

                      精一杯の感謝と愛を込めて、61期G組一同

                                       敬具


 
 
 

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2016 東京学芸大学附属高校 61期 3年G組

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